ルセラフィムの「SPAGHETTI(feat. j-hope of BTS)」、タイトルを見た瞬間「なぜスパゲッティ?」と思いませんでしたか?
2025年10月にリリースされたこのシングルは、Billboard「Hot 100」で50位、英国「オフィシャルシングルトップ100」で46位を記録し、グループのキャリアハイを達成した楽曲です。
でも、数字よりも注目してほしいのが歌詞の意味です。「歯に挟まったスパゲッティ」というメタファーに込められた挑発的なメッセージ、サクラ・ユンジンが作曲に参加した背景、j-hopeとのコラボの意図。
これらを知ると、聴き方が全く変わります。この記事では歌詞・曲構成・MV・Bサイド曲まで徹底的に掘り下げました。
「スパゲッティ」の歌詞に隠された「歯に挟まる」というメタファーが曲の核心

この曲の核心は「歯に挟まったスパゲッティ」というメタファーです。歌詞の中で「SPAGHETTI stuck between your teeth(歯に挟まったスパゲッティ)」が「SSERAFIM stuck in your mind(頭から離れないセラフィム)」に転換される部分があります。
歯に挟まったスパゲッティは、気になって仕方がないですよね。取り除きたくても、舌で触れるたびに意識してしまう。それと同じように、ルセラフィムが「どうしても頭から離れない」存在になっているという自信を歌詞で表現しています。
「Want to remove it? Bon appétit(取り除きたい?ごゆっくりどうぞ)」というフレーズも絶妙です。遊び心と自信が同居した、ルセラフィムらしい表現です。
アンチすら飲み込む「賛否両論戦略」
この曲がユニークなのは、批判的な人々にも向けられているという解釈が広がっている点です。
韓国語の歌詞の一節は「批判しに来るってことは、結局気になってチェックしに来てるんでしょ?」という皮肉として読めます。
好きでも嫌いでも、どっちにしても「気になって足を運んでしまう」存在になっている。
そこに自信を持っている。嫌われることを恐れるのではなく、「嫌いでも気になるでしょ?」と逆手に取る姿勢がこの曲には詰まっています。
この曲にはメンバーのサクラとユンジンが作曲家としてクレジットされています。外部のプロデューサーが渡した曲ではなく、メンバー自身が「こう伝えたい」と思って作った曲です。
他のグループが「与えられた曲を完璧に歌う」スタイルを取る中で、ルセラフィムは「自分たちの言葉で語る」方向に舵を切っています。
あの挑発的な歌詞も、メンバー自身が「私たちはこう思ってる」と歌うから信じられる。外部の人が書いたら、ただの強がりに聞こえてしまうかもしれません。
オルタナティブ・ファンク・ポップという新境地
「完璧じゃない」ボーカルが新しい説得力を生む
K-POPは基本的にボーカルの完成度を重視します。透明感・完璧な音程・心地よい歌声が王道です。
しかしこの曲は意図的にそこから外れています。ざらついた質感、少し荒っぽい歌い方、力を抜いた余裕。完璧ではないけれど、それが曲の世界観にぴったりはまっています。
前作「HOT」と聴き比べると、明らかに歌い方が違います。「HOT」はパワフルでエネルギッシュ。対して「SPAGHETTI」は力を抜いている。
でも、その分だけ「余裕」が感じられます。完成度の高さとは別の、新しい説得力です。
j-hopeのフィーチャリングが曲に「キック」を与えた
BTSのj-hopeがフィーチャリングで参加しています。j-hopeにとってK-POPガールズグループの楽曲へのフィーチャリングは初めてで、HYBEレーベルメイト同士の歴史的なコラボとなりました。
j-hopeのラップパートは曲の中盤に配置されています。メンバーのボーカルで「スパゲッティのように絡みつく」世界観を作った後、j-hopeのラップでガツンと畳み掛ける。この構成が曲全体のダイナミクスを引き上げています。
MVが映し出すルセラフィムの覚悟
ジム×フードトラックという異質な組み合わせの意味
MVの舞台はジムです。でもそこにフードトラックが並んでいる。ピザ・ハンバーガー・スパゲッティなど、どう見ても「不健康」な食べ物ばかりです。
体を鍛える場所で、ジャンクフードを食べる。この矛盾が「混ざり合う」というテーマを表しています。
ルセラフィム自身も、アイドルなのに完璧じゃない、可愛いのに挑発的、という矛盾を抱えた存在です。「どちらか一方を選ぶ必要はない」というメッセージがMVの世界観に投影されています。
チェウォンのオレンジヘア・ユンジンのブリーチ眉が象徴するもの
チェウォンのオレンジヘア+そばかすメイク、ユンジンのブリーチ眉。通常のK-POPアイドルならまず選ばないビジュアルです。
K-POPの「完璧な美の基準」からあえて外れることで、「完璧じゃなくていい。むしろ完璧じゃない方がカッコいい」というメッセージを体現しています。
Bサイド「Pearlies」と聴き比べると見えてくるもの
FEARNOTへの感謝を形にした楽曲
シングルに収録されているBサイド「Pearlies (My oyster is the world)」は、ファン(FEARNOT)への感謝ソングです。
タイトルの「Pearlies」は真珠を意味し、時間をかけて育つ真珠のように、ファンとの関係も時間をかけて育ってきたという比喩が込められています。
デビュー曲「The World Is My Oyster」との対比
この曲はデビュー曲「The World Is My Oyster」と繋がっています。デビュー曲では「世界は私の貝(oyster)=私のもの」という宣言でした。
しかし「Pearlies」では「My oyster is the world(私の貝は世界)」と反転しています。
世界を手に入れるのではなく、世界そのものが自分たちの居場所になった。この変化がルセラフィムの成長を表しています。
「世界を取りに行く」から「世界と共にいる」へ。野心だけでなく感謝も表現できるバランス感覚が、ファンに愛される理由のひとつです。
3バージョンの聴き比べがおすすめ
| バージョン | 特徴 | おすすめの聴き方 |
|---|---|---|
| SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS) | j-hopeのラップ入りオリジナル版 | まずこれで全体像を掴む |
| SPAGHETTI (Member ver.) | メンバーだけのバージョン | ルセラフィムの声の質感に集中したい時 |
| SPAGHETTI (English ver.) | 英語歌詞版 | 歌詞の意味を別角度から理解したい時 |
まずj-hope版→メンバー版→英語版の順で聴くのがおすすめです。j-hopeのラップが曲にどれだけ「キック」を与えているかがよくわかります。
全バージョンを聴き終えた後にオリジナル版を聴き直すと、最初とは全く違う印象になっています。
よくある質問
- 「SPAGHETTI」のタイトルの意味は何ですか?
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「歯に挟まったスパゲッティ」のように、頭から離れない存在になるという自信を表現しています。「SPAGHETTI stuck between your teeth」が「SSERAFIM stuck in your mind」に転換される歌詞が核心です。
- j-hopeがフィーチャリングした理由は?
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HYBEレーベルメイト同士の初コラボです。j-hopeにとってK-POPガールズグループへのフィーチャリングは初めてで、楽曲のコンセプトに共感して参加が実現しました。
- Bサイド「Pearlies」はどんな曲ですか?
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FEARNOTへの感謝を込めた楽曲です。デビュー曲「The World Is My Oyster」を反転させた歌詞が特徴で、「世界を取りに行く」から「世界と共にいる」へのルセラフィムの成長が表現されています。
- MVのジムとフードトラックにはどんな意味がありますか?
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相反するものが混ざり合う様子を表現しています。健康的なジムと不健康なフードが共存する光景は「どちらか一方を選ぶ必要はない」というルセラフィムの姿勢を象徴しています。
- サクラとユンジンはどのように制作に関わっていますか?
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2人は作曲家としてクレジットされています。外部プロデューサー任せではなく、メンバー自身の言葉で作られているため、歌詞の説得力が増しています。
まとめ

「SPAGHETTI」は、最初聴いた時と歌詞の意味を知ってから聴いた時では印象が全く変わる曲です。
歯に挟まったメタファー・完璧主義からの解放・Bサイド「Pearlies」との対比、これらを知った上で聴き直すと、ルセラフィムが何を伝えようとしているかがより鮮明に見えてきます。
まずは3バージョンを聴き比べてみてください。
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